はじめてのKindle出版を実況中!

本の虫 → 図書館員 → 書店販売 → 出版社で編集制作 → メンバー3人の超小規模出版社で組版・営業 → Kindle出版プロデューサー。

どうすれば本になるの?――何か書きたくなってからストアに並べるまでの8ステップ

さあ、だんだん、本が出したくなってきましたね?

では、あなたの本がAmazonKindleストアに並び、未来の読者がポチッとしてくれるまでに、あなたは何をしたらいいのでしょう。

 

必要なステップを、ザーッと見てみましょう。

おおまかに8つのステップがあります。

1.出版して得たい未来を可視化する――テーマを決める
2.構成を考える――目次を作る・あらすじを作る
3.執筆する――書きながら構成を修正する
4.その本の正体を見極める――推敲
5.出版品質の日本語に――校正
6.本という商品を売るための作業――プロモーション
7.原稿を出版するPC作業――電子出版
8.読者とあなたをつなぐ――メディア設計

 

では簡単に解説を。 

 

1.出版して得たい未来を可視化する――テーマを決める

(1)自分が何を書きたいかアウトプットする
(2)誰に届けたいかをイメージする
(3)出版によってどんな変化を得たいかを言語化する
(4)テーマがなんとなく決まる

ここまできたら、あとはもう流れに乗るだけです。
こんな ↓ 流れで、ザーッといきましょう。

2.構成を考える――目次を作る・あらすじを作る

(1)テーマについて書きたいことをアウトプットする
(2)アウトプットしたものを箇条書きで並べ替えてみる
(3)読みやすい構成を考えて目次を作る
(4)目次に箇条書きをあてはめる――あらすじができる

あらすじができたら怖いものなしです。
お料理だってレシピがあればもうできたようなもの。

3.執筆する――書きながら構成を修正する

(1)本文を書く
(2)本文を書きながらも、どんどん並べ替える

もうね、自分が表現したいものを出し尽くすつもりで書きましょう。
紙の本だろうが電子書籍だろうが、原稿さえできれば、あとはどうにでもなります。

4.その本の正体を見極める――推敲

(1)読み返して「本当のテーマ」を確認する
(2)本文を見直す――内容面の推敲

書いているうちに、話がそれていくこともあります。
軌道修正するか、もしくは本当のテーマが他に隠れていたのか、確認しましょう。

5.出版品質の日本語に――校正

(1)ふたたび本文を見直す――校正面の確認

原稿を書いた本人だと、なかなか見えないのが誤字・脱字など。また、漢字の使い方や日本語としての統一感など、出版社の校閲部がするような作業をすれば、仕上がりがきっちりします。

6.本という商品を売るための作業――プロモーション

(1)「はじめに」「おわりに」「キャッチコピー」を書く
(2)タイトルをつける
(3)商品説明を丁寧に書く

原稿を書き終えて、自分の表現したいものを出し切ったら、次は読者のことを考えるフェーズです。

読者が最初に読む「はじめに」を書きます。Kindleでは、その本を買うかどうか迷っている読者が立ち読みすることができる箇所です。大事にしましょう。
読者の今後へのメッセージとして「おわりに」を書きます。
本を見つけてもらうための「キャッチコピー」と「タイトル」も、ここまでくれば確定します。

ここは紙の本で言えば、編集者の腕の見せどころ。編集者をつけないセルフ出版の場合は、著者のあなたの腕の見せどころ。

7.原稿を出版するPC作業――電子出版

(1)書いた原稿を電子書籍用のフォーマットに変換する
(2)表紙に使う画像を用意する
(3)Amazonにデータをアップロードする

ここが電子書籍電子書籍たるゆえんのところ。
これは、ノウハウを書いた本もあるし、ネットにも情報があるし、大丈夫です。
原稿さえあれば、すんなりできます。
ITが苦手という場合は、ちょっと大変かも、とは思います。

8.読者とあなたをつなぐ――メディア設計

(1)あなたのメディア拠点を持つ
(2)電子書籍からあなたのメディアへの導線を作る

出したら満足!という場合は別にして、読者に届けたいものがある場合。読者から得たいものがある場合。もしそうなら、ぜひ、普段から、書籍のほかに情報発信するメディアを持っておきましょう。読者とあなたとの新しいつながりが生まれます。

 

以上、わたしの考える8ステップをまとめました。
それぞれのステップについて、これからの記事で解説していきますね。

出版社時代にエディタースクールに通わせてもらって学んだ知識も、盛り込んでいきますよ~